アナスタシア(2020年宙組)を観劇した話

2020/12/06観劇

3月に花組のはいからさんが通るのSS席2席が当たっていたのだがコロナの関係で休演となり、その後何度申し込むも全く席が取れないという事態に陥っていたため、今年の友の会年会費は身を結ばなかったな……と思っていたところ、宙組公演のSS席が当たったので喜び勇んで観劇してきた。コロナの関係でSS席は1席ずつしか申し込めないのが悲しいが、些細なことだ。

久しぶりの宙組SS席。
しかも海外ミュージカル(ブロードウェイ上演したものを持ってきたらしい)!
ということで嫌でもハードルが上がりまくっていたのだが、そのハードルを易々と飛び越えてきた。

とても良かった。
3回、泣きそうになった。

宙組でロマノフ王朝滅亡の話というと、朝夏まなとさんの退団公演である「神々の土地」を思い出すが、アナスタシアそれよりも10年ほど後の話になる。
神々の土地は10回は観劇しにいったくらい好きな話だったのだが、アナスタシアも別のベクトルではあるもののとても好みな話だった。

まず、とにかく歌が良い。
そして歌が多い。
多重唱が多いので、多重唱好きな私としたらもう大満足だ。
セリフが全然違う多重唱は本当に好きなので、それぞれの歌詞が聞き取れるようになるまで何度もリピートしたくなる。

歌が良いのは、ブロードウェイ版の下敷きになったアニメ版がアカデミー賞にノミネートされた時点で予測はしていたのだが、予想以上に素晴らしかった。

神々の土地も最後の今まで劇に出てきた人物が全員出てきて踊るシーンで涙腺が緩みまくったのだが、アナスタシアも同じようにアナスタシアの家族=革命で殺されたニコライ二世を始めとする家族が出てくるシーンの度にうるっときて、危なかった。
誰も居なかったら、ボロ泣きしていたと思う。
特にアナスタシアがニコライ二世と踊るシーンは、歌もなく踊りだけなので涙が零れそうになった。
歌があれば歌詞に集中できるが、ダンスだけだと、背景に思いを馳せてしまうため、泣いてしまう確率が高くなる。

元がアニメということもあって、いつもの宝塚歌劇とは違い、トップ娘役の出番がやはり多かった。
かなり話を回すキャラが限られているため、下級生のファン的には複雑な気持ちになるかもしれない。

真風さんが演じるディミトリの格好良さは凄かった。真風さんは何やっても様になるので、詐欺師という役どころでも普通に格好いい。アナスタシア任せてもいいかなと思ってしまう。

この劇で一番美味しいなと思ったのはヴラド・ポポフだ。
主人公と一緒に行動しているから出番も多いし、クール系のディミトリに比べると明るく狂言回し的な役どころなので、美味しい。リリーとのいちゃいちゃ、キスしまくりはギャグっぽくされていたが、こんなにキスするんだ!?と驚いてしまった。
なんだか憎めなくて、美味しい役だ。

ブロードウェイ版を持ってきたからか、歌の詰め込み方や曲の振り方、曲中のセリフなど、宝塚歌劇っぽくないなーと思うことが多かったが、とにかく話のテンポも良いし、曲も良いし、コーラスも良かったので、気にならずに楽しむことができた。
むしろ本編がヅカっぽくないことで、よりいっそうフィナーレのいつものヅカっぽさが強調されていて良いなと思った。

ロケットは少し大人な感じで可愛らしかった。
本当に久しぶりに大階段を生で見ることができたので、満足感があった。

やっぱり何度もリプライズで出てくる、「Once upon a December」が悲しさを漂わせる曲調で名曲すぎた。
先ほども述べたが、アーニャがこの曲を歌い、曲が盛り上がり、亡くなった家族たちが出てきてアーニャと踊るシーンは正直涙を堪えるのに必死にならざるを得ないくらい、泣きそうになった。
アカデミー賞にノミネートされるのも分かる。

とにかく、3時間と少し、終始楽しんで見ることができた。
今度は貸し切り公演を見るので、それも楽しみだ。

今回の公演はBlu-rayを買おうかな、と少し思っている。

とりあえずアニメ版のBlu-rayは即購入したため、次に観劇するまでには見る予定である。